2016年05月28日

Facebook

遅ればせながらFacebookを始めてみた。なんでもやってみるもので、これが意外と楽しい。
何十年も会っていない友人の仕事の様子や、日常、興味のある事などが分かるのはもちろん
素敵な事だが、超夜型で仕事をしている自分の場合、深夜に「いいね!」を押していただいたり
すると、「ああ、こんな時間にも起きている人がいる!」と安心するのである。
作曲は一人にならなくては出来ないが、人とまったく逆の生活をしていると、温もりのある
情報がまったく受け取れなくなり、ちょっと困った状況だなと思っていた所に、このツールは
意外な働きをしてくれた。
今年は、これから続けてミュージカルを3つ作るので、その状況などをお知らせできればと
思っている。
写真は、ちょっとグっとくる自由が丘の夕方!

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posted by Sahashi at 01:54 | Top news

2016年02月17日

リチャード・ライト(PinkFloyd)

 仕事柄どうしても家にいる時間が多く、ともすると1日外出しないなんて日も
ある。JQStudioが出来てから、この傾向はどんどん進み、冗談で言っていた
「引きこもり作曲家」という称号が板についてきた。
もちろん良いことではない。1週間ほど前から、どんなに忙しくても、これと
いって外に出る予定がなくても、外で出来る物と、愛機R-D1(カメラ)をもって外出することにしている。
まあ、自由が丘や田園調布の茶店を回って、仕事の資料や台本を読んだり、読書したり、新たな企画を考えたりと、外で出来ることも案外と沢山あり、この習慣はこれからの穏やかな季節には良いであろう。
今日は自由が丘の「カフェラミル」というカフェで、常時携帯している雑記ノートに綴ったものを、このブログにアップすることにした。
さて、表題の「リチャード・ライト氏」とは、昨年亡くなったPinkFloydのキーボーディストである。しかし、キース・エマーソンや、リック・ウェイクマンといった、同時代に同じカテゴリーのバンドで競い合った面々と比べると、そのプレイは目立つものではなく、バンドのサウンドをしっかりと支えているといった印象であった。
PinkFloydのサウンドといったら、まずデイヴ・ギルモアの浮遊感漂うストラトキャスターがその中心となっている。そしてこれは紛れもない事実で、自分も彼のギターこそがこのバンドの第一の構成要素と考えてきた。だがしかし、この1週間程Floydを聴きなおしてみて、目立たなかったはずのライトの全てのプレイが心に響いてくる。
その理由としては、今回のLondonでの体験が、自分の中で、彼の演奏のアプローチこそが英国紳士の気質を十二分に表現していることを再認識させてくれたからである。
早弾き、派手なアクションを一切することもなく、淡々とただ必要な音を奏でる中に、独自の世界観を実現する。決して吐出して目立つことはないが、そこには洗練された音楽的且つ革新的なアイディア、妥協なく選ばれた美しい音があり、正確なタッチがあり、もちろんRockMusicとしての反骨心をもち、イギリス人特有の皮肉すら表現してしまう。もちろんコマーシャリズムなど微塵もない。
こうやって書くと、これは全部PinkFloydの音楽そのものだ。そして私にとってこのサウンドは、いつも人生の一つの基準であり、決して音楽の枠のみに収まらない影響を与え続けてくれる。
自分はきっと彼の英国的インテリジェンスに惹かれるのであろう。
オルガンのロングトーン、ピアノのヴォイッシング、シンセの中間音的音色は絶品であり、彼の使用楽器は全て欲しくなってしまう。残念ながら今では手に入らない楽器がほとんどで、それを考えると、なぜあの時無理をしてでも買わなかったのか、という大きな後悔が残る。これは、彼のコピーをしようなどという姑息なことではなく、彼をミュージジャンとして、メンターとして身近に感じたいという願いからだ。
彼が逝ってしまった今、その思いは強くなるばかり、良い出物があったら手に入れたいと思い、ついつい中古市場をチェックしてしまう毎日である。
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自由が丘「カフェラミル」にて。(R-D1)






posted by Sahashi at 03:06 | Top news

2016年01月19日

怪獣ラジオ

11日に我が国特撮界の大プロデューサー、高寺成紀さんがパーソナリティーを務める
「怪獣ラジオ」の収録に調布FMに行ってきた。
あまりに楽しかったので何を話したかよく覚えていないが、キーボード持参で、時々
ちょろちょろと弾きながら3時間余り話をしてきた。
幸運なる事情があって、現在私の絶好調はTHUNDERBIRDS。しかもそれを見越してか
大きな2号がスタジオに用意されていたこともあり、それについての
話題は自分から自然に何度も出てしまい、高寺さんに「佐橋さん5分に一辺サンダーバードですね!」
等とお叱りを受けながら、取り留めもなく、でも間違いなく広く音楽について語り合った。
On Airは今月の22日と29日、お時間のある方は是非!

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posted by Sahashi at 00:54 | Top news

2015年12月10日

倶利迦羅 London 終了報告

ロンドンから帰国して一週間が経った。おそらく、初めて世界を意識して作られたミュージカルである「倶利迦羅」は
、ストラトフォード・サーカスで6公演、ほぼ満席の内に幕を閉じた。しかも英国のプレスに5つ星の評価を
いただいて。
そしてもの凄い反響だった。良く言われている「世界で通用する」とか「しない」とかという事の真実が,
この公演でハッキリしたと思う。
今回、この作品を作るにあたって、エグエクティブ・プロデューサーとしては3つの事を考えた。
先ず、「日本の伝統を、現代的に進化させたものを作る」ということと、「全てのセクションの水準を一定以上に
保つ」ということ、そして、「あくまでも世界に出る事を前提で制作する」である
まず、日本の伝統を進化させたものとしては、30-deluxによる殺陣、そして音楽的には日本の旋法と短歌のリズムによる
音楽的な統一感であり、これは日本だけにあるオリジナリティーである。
次の「全てのセクションを一定以上に保つ」であるが、これは多くの事を意味し、オリジナル・ミュージカルとしては
日本では今まで無理だったことだ。
まず、音楽的な面では、きちんと教育を受けた歌手が歌うということ、そして、ミュージカルである以上、生バンドによる演奏を
するということ。
そして、アクションは、その道のプロの技を届け、その他の全セクションも同じくである。
最低限これが出来ない状態では、この国の文化水準が疑われることにもなるので、この線を厳守した。
これがとても難しいことで、数々のトラブルはこの件が引き金になったと言って良い。
ただ、最終的には、これは全員が理解したであろう。「世界に通用する」(好き嫌いは別として、酷評されないレベル)
とは、訓練された技術に他ならないのである。「好き、嫌い」は趣味の問題であるので、作品の質とは別次元の話であり、
この「質」を保証するのはプロの技術なのだ。そういった意味で、私は日本のエンターテイメントの技術が決して低くは
ない事は以前から知っていた。ただ、数々の理由で、それが実現されていないのが現状であるが、「倶利迦羅」は
全てのセクションが一定レベルを保った数少ない国産の舞台作品になった。
3つ目の、「あくまでも世界に出る事を前提で制作する」であるが、これもきっと我が国では初めてであろう。
現状では、「倶利迦羅」は日本での上演が出来ない。ストーリテラーは全て英語で進行するし、英語の歌も何曲も
ある。そして、作品の成り立ちからして、台詞は極端に少なく、このまま日本で上演すれば観客は戸惑うであろう。
又、もう一つこの分野で考えたのは、これは特にロンドンの上演に特化した考えであったが「誰も見た事の無い、
完全に新しいもの」である。
この3つの要素が実現できれば、「世界の観客が楽しめる」と言う事は間違いがない、と思っていたが、
これは日本での最終通し稽古で確信に変わった。
結果は大成功。初日から大変な反響があり、我々のこの挑戦が完全に成功した事を実感したし、毎日ほぼ満員で
Sold Outであったことが、それを証明してくれたと思う。しかも初日を見たプレスの記者は5つ星で紹介した。
今回、この挑戦を支えてくれた全ての人に感謝している。「本当にありがとう!」そして、この作品を、次はもっと多くの
海外の皆さんに観ていただけるように、新たな旅に出る事をこれからの自分に課す。

公演を終えたロビーで

Kuli-Kala_Loby.jpgKuli-Kala_Loby.jpg



posted by Sahashi at 04:59 | Top news

2015年10月21日

Kuli-Kala Zipang PV90"

JQ-BによるKuli-kalaロンドン公演のテーマ曲 「Zipang」の90”PV が出来たのでUPします。
若手女性監督、菊池芙美代さんによる素晴らしい映像と、スペシャル・プロジェクトJQ-Bの
パフォーマンスをお楽しみ下さい。


posted by Sahashi at 03:13 | Top news

2015年10月14日

The Magic of JQ-B

毎日「倶利迦羅」三昧の日々で、全ての事が新しい。レコーディングもマスタリングも、劇団との打ち合わせも、今までの自分の
生活に普通にあったにもかかわらず、「倶利迦羅」に至っては全く違う感覚だ。このプロジェクトには何やら魔法がかかっていて
、こと音楽に関しては信じられないような出会いが沢山起こる。「倶利迦羅」に参加してくれているミュージシャンやスタッフは
絶妙なタイミングでこの作品の周りに現れた。それも、十分なスキルを持った人達がいきなり仲間になって集合体が出来て、このまま一緒にロンドンに行き、2週間近く滞在してライブ演奏をするなんて全くもって凄い事である。
もちろん初対面の人は少ないが、もう何年も音信不通だった人や、過去に一回だけ一緒に音楽をやって、思い出に残っていた人だとか、そんな人達がみんなそれぞれに目的を持って集まり、皆の願望が合体し一つの大きな気球に熱気を送り、大空に飛び上がるような感覚である。
今回このプロジェクトで目標とする事は「純粋な動機による音楽の実現」ということだ。しかも「商業音楽」の手法を使って。
この2つが同時に存在しない音楽に私は価値を見いだせない。
「純粋な動機」のない音楽は、どうしても下品であり。一時奇麗に見えてもそのうち腐敗臭を漂わせる。
又、純粋を気取りながら、実は単なる幼稚な自己満足で終わらせているような一派は、この現代社会においては
いささか時代遅れのような気がしてならない。そういった意味で「商業音楽」の手法を用い、広く社会に問う事
に価値があると思うのだ。
もちろん、音楽は主観的なものだから、その時代、国、年齢等によって受け入れられ方には大きな違いがある。
だが、好き嫌いは別として、そこにはクォリティーという普遍的な価値が存在するはずであり、それは高度に訓練された
音楽家のみが可能に出来る事である。この事実の認識が最近あまりにも希薄であることが残念でならない。
今回のプロジェクトJQ-Bのメンバーはこの事実を再び証明できるかも知れない。
JQ-B_Nishimura.jpgJQ-B_Natasya.JPGJQ-B_Mana.JPGJQ-B_Rio.JPGJQ-B_Yuria.JPG




posted by Sahashi at 04:10 | Top news

2015年10月09日

JQ-B PV,メンバー

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Musical 「倶利迦羅」with JQ-B in London

この10月6日、11月にロンドンで公演する、ミュージカル「倶利迦羅」の主題曲『Zipang』のプロモーション・ビデオを
撮影した。このミュージカルの為に結成されたスペシャル・バンド、「JQ-B」を、音楽と共に紹介するPVは、朝の7時30分集合で、夜22時解散という長時間撮影を行い、この作品の為に特別に制作された、清水喜代美さんの衣装を着て、コンセプトに基づいたメイクを施し、ハイスピード・カメラを使ってハイクォリティーなビデオグラムを目指している。
メンバーは、西村寿彦(ヴォーカル)、ナターシャ・グジー(ヴォーカル)、吉永真奈(琴、三味線)、倖山リオ(キーボード)、
Yuria(コーラス&キーボード)という5人編成で、全員が一流の機関で正式な音楽教育を受けたプロの集団である。
私が今まで御一緒させて頂いた多くの方々の中から、才能のあるこの5人を選んでJQ-Bを編成した。
音楽のことしか考えずに選んだが、それがなんと、ヴィジュアル的にも素晴らしく、協力してくれたNHKのプロデューサーも
思わず驚いた程である。この5人と共にロンドンのストラトフォード・サーカスで、私も一緒に演奏すると思うと本当に
楽しみである。
又、現在「倶利迦羅」のCDも制作中であり、昨日全てのレコーディングを終え、現在トラックダウン中である。ミュージカル化に先行して私が書いた組曲を、このJQ-Bのメンバー、そして、和太鼓を含む大編成のオーケストラと共に綴った交響詩である。
CDは11月18日に日音よりリリースされるのでお楽しみに。
先ずは、クロマキーバックで、私が撮ったメンバー全員の写真をアップする。
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posted by Sahashi at 02:29 | Top news