2015年10月14日

The Magic of JQ-B

毎日「倶利迦羅」三昧の日々で、全ての事が新しい。レコーディングもマスタリングも、劇団との打ち合わせも、今までの自分の
生活に普通にあったにもかかわらず、「倶利迦羅」に至っては全く違う感覚だ。このプロジェクトには何やら魔法がかかっていて
、こと音楽に関しては信じられないような出会いが沢山起こる。「倶利迦羅」に参加してくれているミュージシャンやスタッフは
絶妙なタイミングでこの作品の周りに現れた。それも、十分なスキルを持った人達がいきなり仲間になって集合体が出来て、このまま一緒にロンドンに行き、2週間近く滞在してライブ演奏をするなんて全くもって凄い事である。
もちろん初対面の人は少ないが、もう何年も音信不通だった人や、過去に一回だけ一緒に音楽をやって、思い出に残っていた人だとか、そんな人達がみんなそれぞれに目的を持って集まり、皆の願望が合体し一つの大きな気球に熱気を送り、大空に飛び上がるような感覚である。
今回このプロジェクトで目標とする事は「純粋な動機による音楽の実現」ということだ。しかも「商業音楽」の手法を使って。
この2つが同時に存在しない音楽に私は価値を見いだせない。
「純粋な動機」のない音楽は、どうしても下品であり。一時奇麗に見えてもそのうち腐敗臭を漂わせる。
又、純粋を気取りながら、実は単なる幼稚な自己満足で終わらせているような一派は、この現代社会においては
いささか時代遅れのような気がしてならない。そういった意味で「商業音楽」の手法を用い、広く社会に問う事
に価値があると思うのだ。
もちろん、音楽は主観的なものだから、その時代、国、年齢等によって受け入れられ方には大きな違いがある。
だが、好き嫌いは別として、そこにはクォリティーという普遍的な価値が存在するはずであり、それは高度に訓練された
音楽家のみが可能に出来る事である。この事実の認識が最近あまりにも希薄であることが残念でならない。
今回のプロジェクトJQ-Bのメンバーはこの事実を再び証明できるかも知れない。
JQ-B_Nishimura.jpgJQ-B_Natasya.JPGJQ-B_Mana.JPGJQ-B_Rio.JPGJQ-B_Yuria.JPG




posted by Sahashi at 04:10 | Top news