
昨日はミュージカル「薄桜鬼」の千秋楽でした。今回は珍しく4回も本番を観たが、その中では昨日の舞台がBestだった。役者達はついにこの、歌、ダンス、殺陣を融合させた作品を立派に演じきり、この国独自の表現スタイルを持ったJ.Musicalを実現させた。限られた期間の中で、未知の作品に挑戦する事はもの凄く大変なこと。精神、体力のバランスを保ちながら稽古に稽古を重ね、やっとの思いでプレビューにこぎつけ幕を開けた。このカンパニーが凄かったのはそれからだ。毎日毎日、舞台が理想に向かって進化し続ける。これはキャスト、スタッフの全てが、決してあきらめず、つねに攻めの姿勢を貫いた結果である。この仕事をしていて、久々に清々しい爽やかな物作りの原点を彼らと共に共有出来た事が本当に嬉しい。もちろん世界基準の作品にするには、まだまだ色々と乗り越えなければならないハードルがあるが、今回の舞台には世界進出するためのアイテムが全てそろっている。世界中で我々しか出来ないミュージカル、しかもこの時代の中で決して「古くさいもの」ではなく存在出来る作品、これが簡単に実現しないことは誰の目にも明らかだ。少なくとも保守的な考えの元に演出すれば、今の若者には楽しめない物になったであろう。原作の力、そしてなにより演出の毛利さんの勝利だ、とっても温和な印象で、大声を出して演出をしたりは絶対しない方だが、彼の中には夢を追う侍がいるのだ、舞台を観ていれば、薄桜鬼の中に確実に彼が存在しているのが分かる。
さて、このミュージカル「薄桜鬼」、温かく受け入れてくださったファンの皆さんのおかげで、凄いご褒美!ついに「大入り袋」をいただきました。続編、再演の話も出ているようです。常日頃から温めていた自分の目指すスタイルだっただけに、今回の結果は作曲家として本当に嬉しい。この生まれたての J,Musicalを大切に、そしてこれからもアグレッシブに関わり続けたいと思います。この作品でご一緒した全ての皆さん、本当にありがとう!お疲れさまでした。
posted by Sahashi at 13:31
|
Top news